雨漏り対策マニュアル TOP > 水張り・散水試験
雨漏り対策は業者選びの段階から始まっています。
家を建てるときには散水試験をしてもらえるかどうか業者の方に必ず確認してください。
工務店さんは是非散水試験を行って下さい。そしてこれから家を建てられる方は散水試験を行ってもらうように頼んでください。そしてもし時間が許されるならその場に立ち会ってください。
新築物件の雨漏り回避法 其の1
アスファルト防水(コンクリート押え工法)は、防水層を施工した上にコンクリートを流して防水層を保護する工法です。公共施設の防水工事では、屋上や大浴場、トイレ、ベランダなど、防水層の上にコンクリートを流し込む前には必ず水張り試験を行わなければならないと、国土交通省で定められています。
水張り試験がどういうものかというと、防水施工した高さまで水を溜めて、24時間後に水が減っていないかどうか水位と周辺、下階の状態をチェックする試験です。これで水が漏れるようなら上からコンクリートを流し込んでも漏れるというわけです。引渡し後に雨漏り大変ですから、必ずコンクリートを流しこむ前にチェックする必要があるわけです。
民間工事においては水張り試験をすることはほとんどありません。民間工事で水張り試験をする場合は現場監督が防水職人の技術を信用していないときぐらいです。
『防水施工が終わったら水張り試験を行うよ』と、現場監督に言われることを防水職人は嫌います。なぜなら、自分の仕事を信用してもらってないんだと受け止めるからです。
しかし公共工事であろうと民間工事であろうと、自主的に水張り試験を行うべきだと思います。
水張り試験で漏水が確認できた場合は、すぐに補修することができます。万が一、お引渡し後に雨漏りでもしたら大きな信用を失うことになります。
水張り試験の目的は防水層に問題があるかどうかをチェックすることです。防水職人の技術を信用しているかどうかの問題ではありませんので、必ず水張り試験を実施するようにしてください。
新築物件の雨漏り回避法 其の2
屋根や外壁にも散水試験を行うようにしてください
屋根の散水試験についてですが、ドーマー・煙突・谷樋・トップライトなどのように雨漏りしやすい部位がある場合は、仕上げ材を葺く前(下葺き材の施工が完了した時点)に散水試験を行ってください。
上棟が終われば直ちに屋根葺きを行うのが一般的です。しかし仕上げ材を葺く前(二次防水)の段階で散水試験を行い、漏水がないことを確認できれば、安心して仕上げ材を葺くことができます。
特にドーマー・煙突・谷樋・トップライトなど、雨漏りしやすい部位に集約して散水試験を行うべきだと思います。これは外壁においても同じです。二次防水である防水シートを張り終えた段階で、特にサッシ周りや貫通部周り、ベランダのスリット部などに集約して散水試験を行ってほしいと思います。
雨漏り対策は業者選びの段階から始まっています。
家を建てるときには散水試験をしてもらえるかどうか業者の方に必ず確認してください。
雨漏りが発覚してから散水試験を実施したのでは遅すぎます。 屋根にしても外壁にしても、仕上げる前に散水試験を行うべきです。 ジョリパッドを塗ってからでは遅いのです。カラーベストを葺いてしまってからでは遅いのです。もちろん品質管理をしっかりしている工務店さんは、これらの散水試験を自主的に行っています。
新築物件の雨漏り回避法 其の3
予算的にも工期的にも厳しい条件で家は建てられています。
しかし引渡しが済んだ後で雨漏りが発覚する方が失うものは大きいのです。
しかし引渡しが済んだ後で雨漏りが発覚する方が失うものは大きいのです。
散水試験は必須項目
散水試験を嫌う人が多いのですが、散水試験を実施するのに何日かかるというのでしょうか?いくら費用がかかるというのでしょうか?
屋根全面に散水試験をする必要はありません。24時間ずっと散水する必要もありません。水道代がもったいないのであれば、三日に一度は雨が降るという日本の気候をうまく利用すれば、屋根であれば自然に散水試験を行うことも可能なわけです。
二次防水層にピンポイントで散水試験を行うのであれば、15分~30分くらい散水すれば十分だと思います。私が幸運にも家を建てられる日が来たら、必ず工務店には二次防水が露出している時点で散水試験を行ってもらいます。それくらい気を使い手間をかけなければ雨漏りを未然に防ぐことはできません。
家が出来上がってしまう前に問題がないかどうかチェックすること。
目視による品質管理ではなく、物理的な散水試験を行うこと。
目視による品質管理ではなく、物理的な散水試験を行うこと。
工務店さんは是非散水試験を行って下さい。そしてこれから家を建てられる方は散水試験を行ってもらうように頼んでください。そしてもし時間が許されるならその場に立ち会ってください。
雨漏りするくらいなら、どんな労力も惜しむべきではありません。そのくらい、節度がない時代になっていると言えると思いますし、業者任せにしないで、気になるところは自分で指摘して業者にチェックをお願いしても良いと思います。
雨漏り相談掲示版
建築構造と雨漏り
雨漏りしやすい個所
雨漏り原因の調査・検査
雨漏りの二次被害
間違い探し 解答編
