雨漏り対策マニュアル TOP > サイディングの雨漏り対策
これに対し、通気工法の場合はサイディングと防水シートの間に胴縁という木材を打ち、その上からサイディングを張ります。(最近では胴縁金物という優れた部材もあります)
そのためサイディングと防水シートの間に15~16mm程度の空気層ができるので、仮にサイディング目地のシーリングが切れて、サイディングの裏側に雨水が浸入したとしても、この空気層内部で雨水は下方、つまり土台水切りに向かって流れていくので、雨漏りする確立は極めて低くなります。サイディング同士の重ね部分は凹凸(あいじゃくり)になっており、細いゴムのような定型シーリング材が凹凸に挟まれて雨水の浸入を防ぐようになっています。
内部結露の場合は、雨漏りのトラブルのように一部分に起こるトラブルではないので、結局サイディングを全部剥がして胴縁を打ち、外壁を通気工法にやりかえることになりました。
また立地条件がため池のすぐ側であったこともあり、24時間換気システムを導入し、トラブルは解決しました。
外壁を通気工法に変えただけで、室内の体感湿度がまるっきり違ったのには驚きました。それに加えて24時間換気が行われるわけですから、室内は快適そのものです。もちろんお客さまにも快適に過ごせるようになったと大変喜んでいただきました。
サイディングの雨漏り対策
外壁がサイディング張り仕上げの構造は、本来雨漏り対策上優れている構造です。にもかかわらず、最も雨漏り相談が寄せられる外壁構造でもあります。そして原因を調べてみると、そのほとんどがサッシ周りの雨漏りトラブルです。
直張り工法と通気工法
ここでは、まずこれから家を建てられる幸運な方で、外壁にサイディング張り仕上げを選択される方のために、構造レベルでの雨漏り対策についてご説明します。
サイディング構造には直張り工法と通気工法があります。直張り工法の場合は、防水シートの上に直接サイディングを打ち付けるため、一旦雨水が浸入すれば、至る所で毛細管現象が起こりやすい条件となります。
さらに、直張り工法の場合、室内の湿気を逃げにくくなくなるので、内部結露の問題も併発させる危険性があります。10年ほど前から直張り工法が採用される物件は減ってきているようですが、建売り住宅や予算を削減せざるを得ない現場では現在でも採用されているところもあるようです。
通気工法は雨漏りしにくい?
これに対し、通気工法の場合はサイディングと防水シートの間に胴縁という木材を打ち、その上からサイディングを張ります。(最近では胴縁金物という優れた部材もあります)
そのためサイディングと防水シートの間に15~16mm程度の空気層ができるので、仮にサイディング目地のシーリングが切れて、サイディングの裏側に雨水が浸入したとしても、この空気層内部で雨水は下方、つまり土台水切りに向かって流れていくので、雨漏りする確立は極めて低くなります。サイディング同士の重ね部分は凹凸(あいじゃくり)になっており、細いゴムのような定型シーリング材が凹凸に挟まれて雨水の浸入を防ぐようになっています。
しかし、これはあくまで下地の精度が高い条件でシール性能が発揮できるもので、経年後にサイディングが湾曲したり、変形したりした場合は、特に台風のような横殴りの雨などでは、このあいじゃくり部分からも雨水は浸入してしまいます。
いわば、一次防水であるサイディング自体が経年劣化によって変形したり湾曲したりするのであれば、二次防水に頼る必要があるということですから、最も有利な二次防水層は空気層(空間)になるわけです。
雨漏り?内部結露?
山口県に私が担当した木造2x4外壁サイディング張りの住宅があります。室内の壁紙クロスにしみが出るので雨漏りだと思って悩んでいらっしゃいました。でも実際に調べてみると、雨漏りではなく内部結露でした。
内部結露の場合は、雨漏りのトラブルのように一部分に起こるトラブルではないので、結局サイディングを全部剥がして胴縁を打ち、外壁を通気工法にやりかえることになりました。
また立地条件がため池のすぐ側であったこともあり、24時間換気システムを導入し、トラブルは解決しました。
外壁を通気工法に変えただけで、室内の体感湿度がまるっきり違ったのには驚きました。それに加えて24時間換気が行われるわけですから、室内は快適そのものです。もちろんお客さまにも快適に過ごせるようになったと大変喜んでいただきました。
サイディングは通気工法を選ぶ
このように、外壁サイディングの通気工法は雨漏り対策上有利なだけでなく、室内環境を良くするためにももはや必要不可欠な構造であると言えます。
また、外壁を通気工法にすることで、土台や柱の腐朽、シロアリ繁殖の原因となる結露を防止し、断熱性能を高めます。木造住宅にとって天敵である水分や湿気対策に有効なので、結果的に建物の寿命を延ばすことにもなります。
この通気工法は、住宅の品質管理の促進等に関する法律で新設された「日本住宅性能表示基準」の「劣化対策等級」で、最高値である等級3を確保するための一つの条件となっています。
サイディングの雨漏り対策は、ズバリ通気工法を選択すること。構造だけで雨漏り対策になる通気工法はまさに理想的です。シーリング材で強制的に雨水の浸入を防ぐような対策よりはるかに優れています。
外壁サイディング通気工法はまさに、最強の雨漏り対策構造と言えます。
そして木造住宅の寿命を延ばしてくれるわけですから、少々費用がかかったとして通気工法を選択しない理由はないでしょう。
雨漏り相談掲示版
建築構造と雨漏り
雨漏りしやすい個所
雨漏り原因の調査・検査
雨漏りの二次被害
間違い探し 解答編
